豚バラ肉の角煮を多めに作り、余った分を薄切りにして青梗菜とたけのこ水煮と中華風に和えてとろみをつけると角煮丼の具材になる。大学時代を過ごした仙台市の、中央通りと一番町のぶつかるあたりの細い路地に、人気の中華料理屋があり、そこの看板メニューの一つが「豚バラあんかけごはん」。何度か通って味を覚え、自分で再現レシピを考えた(得意気)。一度角煮を作ってからそれを薄切りにして再度煮込むというやり方にしてから肉の旨味が凝縮したままとろけるような柔らかさを実現できるようになった。

最近集中的に観ている台湾映画には、必ず家族の食事風景が出てくる。時代によってメニュー内容や品数は異なるが、おかゆとあんかけごはんは登場回数がとても多い。おかゆは夜食として、あんかけごはんは朝食で出てくることもあり、日本の丼物のイメージのようである。このあんかけごはんに合うお米が案外難しい。

あんをかけてもぶよぶよにならず、粒が分離できるほうがのど越しが良い。日本のお米はどうしても“ふっくらもちもち”系が多いので、品種と言うよりも精米度を五分程度の分搗米にするとあんとごはんのバランスが良くなるようだ。そんなことに気づかいながら作るお米屋さんの昼ご飯。

今回のお米屋さんの昼ごはんは「角煮どんぶり」でした。

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