このページは精米によるお米の呼び方の違いや特徴について簡単にご紹介するページです。

玄米

籾から籾殻を除いたものです。外国では籾で流通しますが、日本では玄米で流通します。胚乳は92%前後で、精米したものよりたんぱく質、脂質、ミネラルが多いです。白米用炊飯で炊くと、アルファ化が不完全となり、消化が悪く、食感も悪いです。玄米対応の炊き方をすれば消化も良く、味わいが豊かになります。

発芽玄米

水分を含ませ、わずかに発芽させた玄米で、スプラウトの一種です。玄米より栄養価が高く、消化、味ともに良い分、他の加工米より高コストです。最も注目されている成分、ギャバ(ガンマアミノ酪酸)は白米の約10倍も含まれています。ギャバにはストレス軽減作用や血圧の上昇を抑える効果があると言われています。

分搗き米

糠層を一定の割合でとった精米です。とった割合により3分搗き米、5分搗き米、7分搗き米と言います。数字が小さいほど玄米に、大きいほど白米に近くなります。消化にはやや時間がかかるので、適量を白米と混ぜて炊いてもいいでしょう。ビタミンB1の含有量が多いです。

胚芽米

玄米から糠層のみを取り去って胚芽が残るように精米したお米です。白米と同じように白く精米されていますが、胚芽だけが残っています。普通の炊飯器で炊くことができ、炊きあがりは白米に比べ少し黒くなります。ビタミンB1の含有量が白米よりもかなり多いのが特徴で、必須アミノ酸、カルシウムなども含まれています。

白米(精白米、精米)

糠層と胚芽を取り除いたお米です。日本人にとって主要なエネルギー源であり、植物性たんぱく質の給源でもあります。米を搗くようになったのは奈良時代からで、現在のように精米するようになったのは江戸時代からと言われています。玄米より消化が良いですが、ビタミンB1や脂質は減少します。

無洗米

精白した白米の表面に付着している糠の粉を取り去った精米です。洗米の必要がなく、水を加えて炊くだけで食べられるため、栄養が溶け出さない、節水できる利点があります。また、とぎ汁による水質汚染の恐れがないことから、外食産業、学校給食、社員食堂、病院や老人ホームでの導入が進みました。

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