お米の最適な保存方法と賞味期限

お米を保管するときに注意するポイントは、期間・乾燥・カビ・温度の四点です。それぞれ説明させていただきます。

① 保管期間

  • 白米:冷蔵庫に入れて約1か月が賞味期限
    (白米に含まれれるデンプン分解酵素アミラーゼが、1か月程度で酸化変質し、炊き上げても甘みが出にくくなる)
  • 玄米:冷蔵庫に入れて約3か月が賞味期限
    (乾燥による表面固化、酸化により、炊き上げたときの口あたりが悪くなる)
  • 分搗米:冷蔵庫に入れて約半月が賞味期限
    (分搗米は表皮(=ぬか)を傷つけているので、そこに含まれる油脂成分が酸化しやすい、そのため特に気温の上がる5月~9月は痛みが早い)

② 乾燥

お米は、精米度の如何に関わらず、通常の空気に触れている状態にしておくと乾燥します。乾燥はお米を殺し、割れやすくしてしまいます。
ですからできるだけ空気に触れないように密閉型の容器で保管することが望ましいです。
この点で購入時のコメ袋にそのまま保管するのは、お米の劣化を早めることになります。

③ カビ

お米は通常キッチンで保管されているので、屋内の他の空間よりも湿度が高いことが多いですね。
また絶えず水を使って作業しているため、米の保管場所に水がかかることもあります。
水分を含んで半日以上経過すると、カビが発生することが多々あります。特に紙のコメ袋で保管している場合には、保水力が高いのでカビが生えやすいです。
一度一部分でもカビが付くと、食味も香りも劣化します。
防カビにもやはり購入後すぐに密閉型の保管容器に入れて、冷蔵庫にしまうのがベターです。

④ 温度

上記①~③のお米を劣化させる要因である「酸化」「乾燥」「カビの発生」はすべて温度に比例してスピードが速まります。
また害虫も温度が上昇すると発生孵化の可能性が高まります。
ですから基本冷蔵庫(冷凍室はだめ、野菜室はOK)で保管を心がげていただいきたいです。

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